オンラインシラバス

2024年度シラバストップ > 高Ⅱ年5組 > 理科 > 物理基礎

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
理科
物理基礎
高Ⅱ年5組
週4時間
選択
照井

到達目標


・物理を通して、帰納的・演繹的思考力を身につける。
 身につけたその力は、どの分野に進むにしても、だれからも奪われない一生の財産となるでしょう。

・力学、熱力学、波動の原理や法則を用いて、特定の実験結果を予測したり説明できるようになる。
 大学入試の基礎~標準レベルの問題(力学、熱力学、波動分野)を自力で解けるようになる。

授業の進め方・学習方法


・物理基礎の授業では「力学」、「熱力学」、「波動」について学びます。
・基本的には、
 ①板書による講義により、物理理論の重要事項を伝えます。
  適宜、法則を発見するに至る帰納的思考や演繹的思考について伝えます。
 ②問題集を用いて、物理理論の重要事項を使う練習をすることによって、思考力を養います。
 適宜、
 ③演示実験により、物理理論と現実との関わりについて説明します。

※ 下記の授業スケジュールは進度によって変更する可能性があります。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
第1編 力と運動 (教科書「総合物理」1)

 第1章 運動の表し方
  1.速度
  2.加速度
  3.落体の運動(水平投射・斜方投射含む)

 第2章 運動の法則
  1.力とそのはたらき
  2.力のつりあいとその運動
  3.運動の法則
  4.摩擦を受ける運動
  5.液体や気体から受ける力
1学期中間試験
1学期
 第2章 運動の法則
  6.剛体にかかる力のつり合い
 
 第3章 仕事と力学的エネルギー
  1.仕事
  2.運動エネルギー
  3.位置エネルギー
  4.力学的エネルギーの保存
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
第1編 力と運動(教科書「総合物理」1)

 第4章 運動量の保存
  1.運動量と力積
  2.運動量保存則
  3.反発係数

 第5章 円運動と万有引力
  1.等速円運動
  2.慣性力
  3.単振動
  4.万有引力
2学期中間試験
2学期
第2編 熱と気体(教科書「総合物理」1)

 第1章 熱と物質
  1.熱と物質の状態
  2.熱と仕事

 第2章 気体のエネルギーと状態変化
  1.気体の法則
  2.気体分子の運動
  3.気体の状態変化
  4.エネルギーの移り変わり
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
第3編 波(教科書「総合物理」下巻)

 第1章 波の性質
  1.波と媒質の運動
  2.波の伝わり方

 第2章 音
  1.音の性質
  2.発音体の振動と共振・共鳴
  3.音のドップラー効果

 第3章 光
  1.光の性質
  2.レンズと鏡
  3.光の干渉と回折
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
平常点は、授業態度、課題の提出状況などから算出する。
レポート
0-40
小テストなど
0-40
授業での取り組み状況
0-40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
総合物理1・2
数研出版
エクセル物理〔総合版〕
実教出版

参考書
書名
著者
出版社
コード
備考
物理のエッセンス 四訂版 力学・波動
河合出版
物理のエッセンス 四訂版 熱・電磁気・原子
河合出版

担当者からのアドバイス


物理は観察対象の状況に応じてツールとなる原理・公式と初期条件を利用することで、今は見えていない観察対象の未来を見ることができる非常に面白い学問です。

今年度の授業では上記の面白さを感じていただくために、観察対象の状況を見抜くツールとなる原理・公式の意味や使い方をしっかりと学んでいただき、楽しみながら実践的な力をつけていただきたいと考えています。

一年間よろしくお願いいたします。

山下 健


物理を学んでいく中で次の2点を意識して学習に取り組んでください。
1.物理量の定義、法則の概念は覚える
物理は暗記科目ではありませんが、最低限覚えなくてはなりません。ただ、その暗記事項を単に覚えればいいという人は難関大学の問題には太刀打ちできません。教科書に載っている言葉だけでもいいのでわからない言葉があるならば、また覚えている式が意味する概念がわからないならば、教科書を活用して理解してください。
2.数式化の壁、計算の壁
物理にはこの2つの壁が存在します。ある現象を法則にしたがって、数式化するとき現象を正しく捉えていないと正しく数式化できず、正解に辿り着きません。ある程度物理のセンスが磨かれた人は数式化はできたけど、計算方法がわからず途中で止まってしまうこともあります。
数式化の壁は概念をしっかり理解することで乗り越えられます。計算の壁は、練習です。じっくりと自分の手を動かして練習してください。
以上を意識して取り組み、「無知の知」を認知しながら物理を深めていきましょう。

照井 良平