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2024年度シラバストップ > 高Ⅰ年1組 > 理科 > 化学基礎

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
理科
化学基礎
高Ⅰ年1組
週2時間

到達目標


化学的な観点から様々な現象にアプローチできるようになることを目指す。そのために、物質の構成や化学反応などの学習を通じて、化学の基本的な概念について理解を深める。また、学習事項の暗記にとどまらず、発展的な課題や身近な現象について自分の知識をもとに考察する力を養う。

1.考えるべき事象に関して、何について議論すればいいかを掴む。
2.結果を知っているではなく、なぜそうなるかを論理的に説明できるようになる。
3.楽しむ。

授業の進め方・学習方法


○教科書、プリント、ICT機器などを活用します。PCは必ず持参してください。過去のプリント、フォトサイエンス化学図録、化学の新研究も手元においておくことをおすすめします。

○(特に高入生について)「授業が難しい!進度が速い!」と感じた生徒は、スタディサプリを使った予習・復習が効果的です。

〇(特に本科・内進生について)「すでにやった範囲」と感じる人も、意外と抜けていることが多いです。高2からの化学を理解するには、高1の内容が体にしみこんでいることが必要条件になります。「今年度中に化学基礎の共通テストが8割5分以上とれるようになる」を目標に、やっていきましょう

○次の授業が始まるまでに前回までの「わからないところ」を残さない姿勢を貫きましょう。やや難易度の高い内容を扱うこともありますが、予習・復習をきちんとすれば大丈夫です。

○大学受験を見据えた学習習慣の確立を目的として、課題や小テスト、入試向けの問題を使ったコンテストなどを適宜実施していきます。

○定期試験にむけて:知識の暗記やパターン問題の機械的習得に走らないようにしましょう。一つ一つの疑問をていねいに解決させ、自分の言葉で用語や式の説明ができるようになりましょう。

○クラスメイトと教え合うことでお互いの理解が深まります。グループ、クラスの中で教え合う雰囲気を作りましょう。人に教えることができて初めて本物の理解に至ります。積極的に周りに教えることで、化学的表現力を身に着けましょう。論述力も伸びます。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
【1編 物質の成り立ち】
2章 原子の構造と元素の周期表
  1節 原子の構造
  2節 電子配置と周期表

3章 化学結合
  1節 イオンとイオン結合
  2節 分子と共有結合
  3節 金属と金属結合  
  4節 物質の分類


※1章 物質の成分と構成元素
  1節 物質の成分
に関しては,実験で扱う予定。


〈試験について〉
周期表の成り立ちと原子との関係性及び各周期の特徴について,自身の言葉で正確に説明できるようにする。また,化学結合の種類やその性質について,暗記に頼ることなく理解する。
1学期中間試験
1学期
【2編 物質の変化】
1章 物質量と化学反応式
  1節 原子量・分子量・式量
  2節 物質量
  3節 溶液の濃度

【2編 物質の変化】
1章 物質量と化学反応式
  4節 化学反応式とその量的関係

〈試験について〉
化学反応を考察するうえで重要な物質量molを求められるようにする。ただし,単なる計算に留まることなく,その定義と意義を正確に理解する。また,有効数字を正しく扱えるようにする。
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
【2編 物質の変化】
1章 物質量と化学反応式
  4節 化学反応式とその量的関係


3章 酸化と還元
  1節 酸化と還元
  2節 酸化剤と還元剤  
  3節 金属の酸化還元反応


〈試験について〉
化学反応式を正確に表わしたうえで,その量的関係を,過不足がある場合も含めて考えられるようにする。
酸化還元について,電子の授受や酸化数の変化から,酸化還元反応を明確に説明できるようにする。イオン化傾向に関しては,イオン化列の順序やその反応性の暗記に留まらず,各金属との関係性も含めて理解,説明できるようにする。
2学期中間試験
2学期
【2編 物質の変化】
3章 酸化と還元
  4節 酸化還元反応の応用


〈試験について〉
電池・電気分解について,各極板で起こる化学反応及びその反応が起こる原理を,自分の言葉で正確に説明できるようにする。
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
【2編 物質の変化】
2章 酸と塩基
  1節 酸と塩基
  2節 水素イオン濃度とpH
  3節 中和反応と塩の生成
  4節 中和滴定

※酸と塩基について本質的な議論ができるよう、「化学反応とエネルギー」「化学平衡」の範囲も含めて説明する


〈試験について〉
ブレンステッド及びアレーニウスの定義,酸・塩基の強弱,pHについて,その意味を理解し,自分の言葉で説明できるようにする。中和反応に関しては,実験で扱った器具やその操作方法の意義も含めて理解できるようにする。

学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
定期試験の結果を主として、授業・実験の取り組みや課題、小テスト、ノートやプリントを加味する。

平常点は、試験の答案では見ることができない学びの評価をします。
・基本的姿勢
①必要なもの(教科書、ノート、資料集など)をもってきている
②授業に参加できている(関係ない言動をしない)
③提出物を期限内に出せている

・主体的学びの姿勢
①ノートやプリントに、必要なことをメモしている
 (家庭学習でさらに深い学びができるように工夫をしている
  大人になっても読み返せるレベルできちんとまとまっている)
②深いレベルでの質問をする、疑問を残さない姿勢をもつ
③クラスメイトと有意義な議論ができている
④クラスメイトと協力して各授業におけるミッションに
 取り組めている(ワークや問題演習など)
レポート
0~40
小テストなど
0~40
授業での取り組み状況
0~40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
化学基礎 i版
啓林館
検定教科書です。概ねこちらの内容に従って授業を進めます。
新課程 視覚でとらえる フォトサイエンス化学図録
数研出版
資料集ですが、使用頻度の高い教材です。毎回の授業で持ってくるようにしましょう!
化学の新研究 第3版
三省堂
高校化学で学ぶ内容が網羅されています。辞書として、是非授業中や復習で読む習慣をつけましょう。
セミナー化学基礎+化学
第一出版社
問題集です。授業の復習や試験勉強に使用します。解説が丁寧ですので、しっかり読み込みましょう。
Let's Try Note 化学基礎
東京書籍
補助教材です。授業では使いませんが、自分の理解度に合わせて使用してください。

担当者からのアドバイス


夢と浪漫のあふれる化学基礎へ、ようこそ!

この化学基礎の授業では、化学の基本概念を学びながらその本質にも触れていきます。”基礎”というのは、簡単という意味ではありません。これから化学を学んでいく上で重要となる土台をつくるための1年間です。むしろ、基礎であるからこそ奥深いのです。ときに大変なこともあると思いますが、一歩を踏み出し、学びの楽しさを体感しながら化学を学んでいってほしいと思います。