広尾学園では、国語を単なる読む・書く・話す・聴く力ではなく思考活動として捉え、ものごとを言語に置き換え再構成する能力、つまり言語論理能力・言語操作能力の習得に力を入れています。生徒一人ひとりが生きていく上で根幹となるソーシャルスキルを身につけるために、スピーチやディベート、プレゼンテーションなどの実践を通してその力を培っています。また、中学1年次より古典作品に親しみ、大学入試において要となる古典分野への習熟を目指します。
将来、社会で活躍していける広い視野の人材を輩出するために、社会科の負う役割は大きいものがあります。広尾学園の社会科のすべての教員に共通しているのは、知的好奇心がくすぐられる魅力ある授業を実践していることです。どの教員も独自の工夫を凝らし、生徒一人ひとりが社会の諸問題について深く考えられるような授業づくりに努めています。大学受験においては社会科が大きな強みとなるように、トップレベルの実力が身につく授業を日々、行っています。
数学の問題を解くとき、答えに辿りつくための解法は何通りあるだろうか。広尾学園の授業では、他の解法や考え方を発見して共有し、一番美しい解法はどれかを考える時間があります。この問いに正解はありません。数学の解法を美しいと思える感性を養っていきます。また、基本的な概念や原理・法則を体系的に理解することを前提とし、主体的に授業に参加することを求めます。上限は決めていないので、どんどん学んでいきましょう。生徒が自ら成長していく環境が、広尾学園にはあります。
理科は、「身の回りの自然現象を観察し、その背景に隠れた法則を発見し、それを未知の現象にあてはめて未来を予言する」学問です。この方法を学習する過程において、科学的思考力の養成を目指します。 中学においては、実験・観察を通じて興味・関心を喚起しながら理科の全分野の学習を行い、自然現象の基本的な解析方法を習得します。高校1年では実験によって仮説を立て考察することで科学的な見方や論理展開能力を養います。高校2年、3年では、科目毎にさらに深い内容を学習します。
「聞く・話す(プレゼンテーションする)・対話する・読む・書く」の5技能をバランスよく身につけるため、「英語は実技教科」という意識を持ち、英語を実際使うことを重視しています。年に5回行うスピーキング試験(中学1年〜高校2年)、P.L.T.(Practical Listening Test)、授業中の英語発表などの機会を通し、生徒たちは使える英語を身につけ、中学3年本科コースでは卒業英語プレゼンテーションを行います。また、生徒たちの英語力を測る客観的な判断材料として毎年3月にGTEC for STUDENTSを実施しています。
美術は、身の回りにあるモノを取り上げて身近な題材とし、他教科との繋がりを大切にしています。見方を習うことから始まり、段階的にグループワーク、オリジナル制作へと発展し、作品を創り上げる気持ち、向き合う姿勢を尊重することの大切さを学びます。広尾学園の美術科の特徴は、実践する機会の多さにあります。多くの手法での制作を通して、ものごとを考えること、創造すること、アイデアを出すことでさまざまな表現、発想力、デザイン力を身につけていきます。
音楽は、中学では必修の科目で、高校では芸術の中での選択科目となります。広尾学園の音楽科の特徴は、教員と講師が音楽家であることです。美しい演奏をしたい。上手い!って思われたい。どうすればそんな演奏ができるのか?音楽が好きな人であれば誰でも思うことです。広尾学園の音楽の授業ではただ歌ったり、演奏したりではなく、感じることを大切にしています。音楽って本当に楽しく深いという感動体験を目指します。