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2025年度シラバストップ > 高Ⅰ年3組 > 地歴・公民 > 歴史総合(本科)

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
地歴・公民
歴史総合(本科)
高Ⅰ年3組
週2時間
佐藤一

到達目標


近年始まった新たな必修科目として「歴史」における興味を喚起し,学問的興味の裾野を広げるとともに,受験科目としての「歴史総合」さらには「日本史探究」・「世界史探究」も視野に入れ,2年次・3年次に向けた導入も図っていく。取り扱う分野は近現代史を中心とし,学習に際しては史実の理解・整理だけでなく中長期的な影響などの考察も取り入れることで,現代の世界をとりまく協調や対立,格差や偏見といった諸問題の背景について世界史的アプローチを試み,歴史的思考力を養成する。その中で、主体的に歴史を探究する力・俯瞰する力を身につけさせるため「思考力」・「表現力」・「知識」といった力を偏りなく身につけていく。

授業の進め方・学習方法


本校の高校一年生における「歴史総合」は、特に「昨年度」と「今年度」においては本校における中学二年生までの歴史の授業の進度を鑑み、現代の世界に直接つながる19世紀末からの歴史を取り扱う。その中で、世界史そして日本史というくくりを取り払い、1つの事象が起こった背景には複雑な国際関係が存在するということを主体的に、理解できるように授業展開していく。そのためにもグループ学習を通じ授業内容を自分たちで振り返る時間を設け、こちらが指定した時代の中で、それぞれが重要だと思う事象や出来事をピックアップし、自分なりの歴史観を育成していく。その上で講義を通じ、その時代に「いつ」「どこで」「何が」起こったのかに着目し,基礎知識の理解・定着を図っていく。
また「2学期」は、グループ学習の結果を踏まえた「各グループ発表」を取り入れる予定である。さらに講義終了後、自分がこれまで考えた歴史観に変化が起こったか。起こったとすればどのようなものだったかを検討し、レポートとしてまとめてもらう。なお,定期考査ではそうした歴史観や自分なりの考察への理解度を図るために資料問題、地図問題、論述問題を積極的に取り入れていく。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
(講義内容)…19世紀後半の世界史から第一次世界大戦の講和会議まで
 1-帝国主義諸国の動向と日本の産業構造の変遷
 2-緊迫するヨーロッパの国際関係と同時期の日本の対外進出の過程
 3-第一次世界大戦とその特徴
 4-ロシア革命とパリ講和会議
※補足で地図プリントあり
1学期中間試験
1学期
(講義内容)…戦間期の世界情勢
 5-黄金の20年代のアメリカと第一次世界大戦後の日本
 6-第一次世界大戦後のヨーロッパ(イギリスとドイツ)
 7-1920年代のアジアの民族運動
 8-ファシズムの台頭と世界恐慌の衝撃
※補足で地図プリントあり
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
(講義内容)…世界恐慌前後の世界の情勢
 9-世界恐慌後のヨーロッパとブロック経済圏の確立
 10-ヒトラーによる拡大政策とスペイン内戦
 11-1930年代の日中関係
 12-日中戦争の泥沼化
※補足で地図プリントあり
2学期中間試験
2学期
(講義内容)…第二次世界大戦勃発から終結まで
 13-第二次世界大戦①
 14-第二次世界大戦②
 15-第二次世界大戦③
 16-ブレトンウッズ体制と第二次世界大戦後の特徴
※補足で地図プリントあり
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
(講義内容)…第二次世界大戦勃発から終結まで
 17-1950年代の世界と日本
 18-1960年代の世界と日本
 19-1970年代の世界と日本
 20-1980年代の世界と日本
※授業回数次第で、さらにその後の1990年代、2000年代もやれるところまでやりたいと思います。
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
80
定期試験のみならず,授業内で実施する小テスト(基本的に各考査前一回),ワークシートやレポート、さらに発表への取り組みを基に総合的に判断する。
レポート
0~20
小テストなど
0~20
授業での取り組み状況
0~20

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
明解 歴史総合
帝国書院
46 帝国 歴総-706

担当者からのアドバイス


近代以降の歴史は、私たちが生きる現代社会の形成に今なお多大な影響を与え続けています。19世紀以降の歴史は、単に入試・受験科目として学ぶものではなく、今を生きる人類の一員として身につけなければいけない一般常識といっても過言ではありません。また日本のみならず国際社会で活躍していくことが見越される本学の生徒にとっては、持ち合わさなければいけない最低限の教養が必須なものとなっていきますが、近代史以降の歴史は、まさにそうした最低限の教養の一つにあたるのではないでしょうか。その教養を主体的に学び取っていくためにも能動的に授業に取り組んでくれることを期待しています。